きぃくんの 高校生物学講座
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 酸素の無い条件下で行われる呼吸を嫌気呼吸といいます。 嫌気呼吸の代表的な例として発酵があります。 発酵は好気呼吸における解糖系と同じ過程で進みます。


◎乳酸発酵

 乳酸菌が行う嫌気呼吸です。 ピルビン酸に水素が加わり還元されることで、乳酸が発生します。

乳酸発酵

◎アルコール発酵

 酵母菌などが行う嫌気呼吸です。 脱炭素酵素のはたらきにより、ピルビン酸から二酸化炭素が除かれ、 C2化合物(アセトアルデヒド)が生成されます。 アセトアルデヒドは還元されエタノールになります。

アルコール発酵

 ガッツリPoint!
 好気呼吸は酸素を利用するため、グルコースを無機物まで完全に分解することができます。 しかし、嫌気呼吸ではグルコースは完全に分解されず、最終産物として有機物が残ります。 酵母菌は、嫌気条件下ではアルコール発酵を行いますが、好気条件下では好気呼吸も行えます。


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